スイスすごろく++スタートはドイツ++

計らずもドイツからスイス(ドイツ語圏)へ移住 両国の生活を比べつつサバイバル方法/学習記録をメモしていきたいと思います。

 ドイツとスイスの病欠のこと

Krank.

 ドイツとスイスの有給休暇のこと、の続きです。

 

do-sui.hatenablog.com

 

病欠の時は、一日位ならそのまま業務は放置され、長引くようなら休暇時のバックアップの人(前回の投稿を参照してください)に業務が振り分けられることが多いかと思います。

 

ドイツでは病欠二日までは医師の診断書が不要で、三日目からは診断書が必要となります。もちろん病欠は病欠として扱われて有給休暇日数から差し引かれることはありません。

 

精神的に参っているというだけでも一週間位休んだ方が良い、という事でドイツのお医者さんはさらったと診断書を出してくれる印象はありました。どこまで本当か知りませんが、ドイツでは医師が診断書を出さなかったことにより病状が悪化して、それを訴えられたりしたら困るので簡単に診断書を出す、という事も聞いた事があります。

 

私自身はあまり風邪などひかずに元気な方でしたが、それでも時々不調で1日休んだりはしました。

 

スイスでも恐らく同じような感じで病欠三日目からは診断書が要るような気がしますが、未だに不明のため正確な情報が載せられずすみません。

 

この病欠の事、これこそバックアップの人に仕事の負担をかけるとなると日本なら気を遣って余計に休みにくいのではないでしょうか。

その気持は分かりますが、かといって風邪をひいた状態で会社に来られて周りに感染させてバイオテロを起こされるのも…いかがなものか。不調で働いてもミスしやすい気がするし。

 

でも気を遣って休みにくい…。じゃあ普段から風邪をひかないように、病気にならないように努めよう!と頑張られる人が多い気がします。それでも人間だからやっぱり不調になる時はある。それを自己管理がなってない、と言われると…いやもう…。

スーパー人間じゃないですからね、、無理じゃないですかね。

 

そりゃもちろん、人様の生活を見ていて、そんな食生活と生活態度じゃ体調崩しても不思議じゃないわ…という人もいるので、その人に対しては自己管理がなってない!と言いたくなる気持は分かります。

 

でもね、人の体質なんて本当に様々違って当たり前だから同じことしても丈夫な人とそうじゃない人がいるんですよね。不調になりがちな人の事を責めたり排除しようとするのは、実はもの凄く相手を傷つけているし残酷だと私は思います。

 

ドイツの会社でもいましたし、今のスイスの会社でも不調になりがちな同僚はいます。

元からの体質かもしれないし、何か別の事情があるのかもしれません。

よくあるのが、偏頭痛持ちの人。大陸の天気は変わりやすい、という事で気圧の変化にやられて偏頭痛がひどくて病欠になる人は私の周りでは多いです。また天気が変わりやすいので風邪もひきやすい。それから天気の変化は精神にも影響を及ぼします。ドイツの長い冬は寒いだけじゃなくて薄暗い時期がずっと続く事も多いので、気持の問題からなのか急に起きれなくなったり、やる気がでなくなったり。このように冬季うつと呼ばれるものを患うひとも多いです。

 

ドイツで冬の長さに精神的に参っていたときは、年間30日位の休暇がないとやってられない、と納得できました。どこか遠くの暖かいところへ行くとか、何か仕事以外でリフレッシュできないとこんなままでは元気が出ない、と…。

 

まあ、こんな感じで二三日の病欠はあって当然かと多くの人は思っている気がします。

ただ、長期で病気になる人もいてその人のバックアップをする時は大変です。

 

ドイツでも何度か経験しました。ある人は本当に体調を崩しがちで、生活態度を聞くと不調になってもおかしくないと思ったので遠慮がちにアドバイスをしましたが、効くこともなく、上司からもやんわりとアドバイスをしましたがプライベートな生活を強制的に変化させることはできませんので特に効果なく。。

私が割と暇していたのと相手の事を好きだったので、これはもう仕方ない、と半ば諦めてバックアップをしていました。

 

他のもう一人の人は体調を崩しがちなのと、忙しくなると精神的に参ったから、という理由でよく休んでいました。この方は結局業務の事で不祥事があり解雇になったようです。

 

私の職場以外でも精神的に辛い、という理由で長期で休む人の話はドイツではさほど珍しくありませんでした。結局、出社している人の業務負担が増えるのでそうなると現場もバタバタしつつ上司に意見して業務負担を減らしたり、できる事をしつつも会社が機能しなくなってるなぁ…というのは取引先を見ていて感じた事もあります。

 

それでも改善される様子もなく…。重要な請求書が半年間未発行なんて事はありましたが、顧客としてできる事はないのでそのままでした。半年後に発行してもらって経理に提出して経理が呆れるけど何とか処置するしかない、みたいなのもありました。

 

理想を言えば皆が健康で病気などせず毎日勤務してくれる事でしょうが、そんな事は夢物語なんだろうと思います…

 

普段元気で出社している人が、ある日腹痛で病院に行きそのまま二週間入院した事もありますし、事故に巻き込まれて背中を強打したから入院し、三週間出社できなかった上司もいます。

 

普段マメな健康管理をしていても、急に病気になることはあるし事故に巻き込まれることもある。

そんな時にバックアップ体制が整っておらず、業務が進まない事の方が問題ではないでしょうか。

病欠をさせず社員にばかり負担と責任を課すというのは組織のあるまじき姿ではない気がします。

 

病欠を悪用することを心配する声も聞きますが、どんな事でも悪用するひとはするし真面目に働くひとは働くし、そんな事を心配するより全体が健やかに生活しながら働き、いい気分で生きることが結局社会貢献なのではないかと…。

 

病欠を悪用というか、度が過ぎる使い方をするひとを見たことはあります。

病気を理由で解雇されることはないですが、何なりと他の理由を見つけて解雇させられますので悪用されっぱなしの制度でもありません。

 

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ここ最近は寒いのと変わりやすい天気のせいで、一週間病欠の人がグループ内にいたり私もどうしても起き上がれなくて1日お休みしたり、と病気がちになりやすい時期です。

 一週間病欠の人のバックアップをしながら思う事は、はやく戻ってきて欲しいなぁ、でも偏頭痛持ちにはこの天気はキツイだろう…この間も青ざめた顔してたしな、可哀想に。私は何だかんだ元気な方だし病欠して後々自分の業務が増えるのが嫌なので会社に来てしまう方だから、必然的にバックアップを請負いやすい人生を歩むのだろう、と。

 

結局、バックアップ中の気持の持ちようをどうするかに掛かってるな、と自分の事に関しては思います。何で私ばっかりこんな損な役回り!と思う事もできるのですが、そうなると気が付いたらイライラが止まらない、とにかく同僚が病気になる事が許せない!という八方塞がりになると思うので、仕方ないよね、と思うようにしています。

 

そして、同僚が会社に来た時にこの書類をこうしておけば見やすいかな?とかこのメールにはCCに入れておくべきかな?という事を配慮するのを楽しんでみたりもしています。それから、似たような仕事をしていても進め方や情報の保存方法が私と違ったりするので、ほほう、こんな風になってるのか、というのを楽しんだり。

新しい事が学べるだけいっか…気分転換になるし。何より誰かの手助けを出来るというのは実は自分に対して誇りを持てることなのかもしれない、と思ったり。

 

ずっと元気なうちはこういった余裕をのある心持でバックアップをしていますが、ちょうどこの間一日病欠しました。翌日、会社に来たら同僚数人が私の業務をさばいていてくれていて本当にありがたかったです。こうやって周りに助けてもらえて感謝の気持ちが生まれることは、普段の順風満帆の時にはあまりない事なのでそういうのを味わえるなんて良い機会だな、とも思いました。

 

簡単に病欠時の事について書いてみました。

病欠制度、どこでも必要だと思います。明日はわが身かもしれないし、自分に降りかからない事であっても人を助けたり助けられたりって人間らしくて悪い事じゃないと思うんですが。(相手の事が好きじゃないとキツいとは思いますが… そこはおいおい考えていきましょう、自分の気の持ちようについて。)